RFID

jamnopapa2004-10-09

CEATECに行ってきた。ソニーがブラウン管から液晶に切り替えて2年。ここまできれいになるのかなと本当に思った。もちろんソニーだけがきれいになっているわけではなく、ソニーがこの分野に入ってきたから底上げがあったのだと思う。後ろには戻れない。
 だから、アナログ地上波のHDへの転換も、ぴったり的を得たものとなっているのは国策としてめずらしことだと思う。
 同じ国策のひとつにRFIDがある。
 犬の世界ではマイクロチップという先例があるが、成功しているとはいえない。規格が4種類ほどあり、そのいくつかに相互互換性がある。埋め込む費用は3,4000円ほどなので、毎年狂犬病の注射時に市町村に登録し、鑑札を郵送することを考えれば、適切な価格設定と思うし、RFIDとして全国規模で実施されれば、1000円程度になるに違いない。
 マイクロチップは、RFIDと同じく、一度埋め込むと外から一意=ユニークなコードを読み出すことができる。そのコードを管理する団体に登録しておけば、その子を特定できる。
 ユニークなコード自体は離れたところから、読み出し機を持っていれば、本人に気がつかれずに読める。したがって、どこそこのドッグカフェで読み取ったコードと、ドッグショーで読み取ったIDが同じだったとする。ドッグショーに出陳していれば、その登録名とオーナー名、都道府県は出陳リストに書かれている。
 インターネット上にそのIDの名寄せサイトを誰かが作って運用しているとしよう。そこへ照会すると、その子の動きがわかる。
 よくあるように、たとえば、地方自治体のだれかが職場で使っているノートPCを帰宅中の車の中に入れたままパチンコに興じている間に盗まれ、そこにそのIDと登録された犬のプライベートな情報がエクセルのファイルになって入っていたとしたら、そして、それを上記のサイトにアップされたら、その子の飼い主のプライベートな情報は、みんなの知るところとなる。
 もちろん、その子をそういう情報を元に犬自体を盗んだとしても、JKCでは、その子の血統書とDNAが管理されているから、子を作って売ろうとして血統書の発行をする時点で盗まれた子だということがわかってしまう。
 ということで、(問題点はない?)犬の鑑札としてのRFIDは、国策としてやるべきではないかと思う。

 これを子供のランドセルに適用しようとしているそうだ。これについては、id:HiromitsuTakagi氏の日記に詳しい。

 もちろん、通産省の指針には、購入後、RFIDのデータが読み出せないようにすることは購入者が選択できるようになっていなければならないということなので、子犬の頃にRFIDを入れた場合、購入時に無効化され、迷い犬となったとき、保健所ではそのコードが読み出せるようにできていれば良いのかな?