芸術の秋

昨日は、秋の夜長、バイエルン国立歌劇場ニュルンベルクのマイスタージンガーを堪能してきた。長い休憩を含んでいるが、6時間というのも初めての経験。チケットをお譲りいただいた方に、この場をかりてお礼申し上げます。
前から三列目のセンターというS席、多分前から12列というのは記憶があったけど、肉声がきっちり届き、オーケストラの演奏と腕のいいミキサーがコントロールしているような絶妙なバランスで聞くことができました。
このオペラは初めてで、2004年に新しい演出というか、新しい解釈というのは、もともとを知らない私でも、新しいなと感じていても、それが、どう面白いのかということはわからないで、逆に、ストーリーを追うところに意識がいっていて、2幕までは、心地よい演奏だな、という印象しかなかったのです。
ところが、3幕の始まって30分ほどたったときに、エバ役のペトラ=マリア・シュニッツァーが歌い始めたら、涙がボロボロ、止まらなくなりました。それから、あっという間に2時間、後半のフィナーレへ、どんどん盛り上がって、オーケストラって、こんな大きな音が奏でられるのだという盛り上がりで終了。最後はスタンディングオベーションでお開きとなりました。