タバサはマテができない

写真を撮ろうにも、マテができないので、どこかにつなぐしかない。
一人がいやなのだ。
散歩の途中、前に出て引っ張って歩くときも、逆にリードを離すと、ユーターンして戻ってくる。
ツケ、も、私の前に立ちはだかるだけ、アイのように、左にしっかりつくことはできない。私を見ていないと気がすまない。
おとなしいか、とろいのかといえばそうではない。アイが見つけたネコを、目標を確認しないまま突進する。目はアイのほうがよいみたいだが、いつもそうではない。時に、アイが気がつかなくて、タバサがネコを発見して、アイが後で気がつくということもたまにある。
今日の朝は、アイがきゃんと鳴いた。タバサが私の靴下を加えていたが、アイは、もともと私の衣服を咥えて部屋中を引きずり回すのが趣味。だから、脱いだものも何でもかんでもタンスの中に入れておかなくてはならない。たぶん、アイが咥えようとした瞬間、タバサが横取りをして、その牙があたったんだと思う。タバサの行動には、時々こういうことがある。