コンピュータを積んでいる

カメラにはコンピュータが乗っかっている。でも、どの会社も、コントローラとして、その能力の一部しか使っていない。
逆に、携帯は、通信をするという機能以外のところの開発に大半の人材と時間が割かれている。つまり、基本的には、どの会社もどのモデルも、お話ができるし、メールが読めるのだ。
でも、カメラは、そういうところに開発の手が伸びていない。もちろん、面白いカメラでも、使い方の難しいのは願い下げだ。
でも、使いづらいというのは、出さなくっちゃわからない。出して、ユーザの評価を甘んじて受けなきゃ、よいものにしていけない。それに、プログラムの更新は、何も、エラーの修正だけではない。カメラは成長するというコンセプトに立てないのか。製品を出した後の開発費はどこが負担するのか。それを考えればいいじゃないか。
 それに、タッチパネルを使って、まず、1枚写す。それを画面に出して、絞り、スピード、ISO感度、中央露光などを変更する大きな矢印を出した変更設定パネルを出す。
で、いくつかを変更して、何枚か撮る。それらの設定を覚えておく。その中で、利用したいものをファンクションに割り当てる。
たとえば、暗いところで黒い犬を撮る、でも、白い犬も混じる。時に、外光が差し込む。ってぐあいに条件が大きく変わるが、しかし、短時間にそれらのシーンをフォローしていかなくてはならない。
Pモードでそれが捕捉できるのは6,7割か。
撮り始める前に、事前にシミュレートしておき、現場でそれを使い、状況にあわせて、何通りかに設定したファンクションを切り替える。そんなカメラは出ないか?
で、悲しいのが、ペンタックスのインタビュー

1段明るいレンズを使うよりもコンパクトさや他の機能を重視するようになったり、使わない高スペックよりも普段使いの使いやすさを求めたりとニーズは多様化しています」

「そうしたことを踏まえた上で、シャッター速度やコマ速を上げようとすると、チャージ系の高速化はもちろん、ミラーのバウンス対策、SRのパフォーマンスバランスまで追い込まなければメカ的に対応できません。さらにCCDも4ch読み出しにした上で、AFEも今の2倍の数を搭載しなければならない。メモリバッファも増加させる必要があります。技術的には可能ですが、かなり高価な製品になりますし、大きく重くもなることが予測できましたから、かなり早い段階で仕様から落としています」

シャッターが秒3コマでは、どんなソフトも、絵にかいたもちになってしまう。F2.8が明るいなんて思っていたら、どんな写真を撮ればいいのだい、ペンタックスさん。
撮りたいというシーンを目の前にしたとき、撮れるのがカメラじゃないの。そのために、メーカーは開発してるんでしょ。