動きのある写真は,どうしてもぶれている。手ぶれを防ぐというかカバーするには,シャッタースピードを上げる方法しかない。手ぶれ補正のプログラムは,被写体の部位によってずれる方向や範囲が異なれば,補正するのは難しいと思う。
車であれば,車全体はどこも同じスピードで動いているが,犬は,たぶん肩の部分が一番安定していて,頭部やシッポ,ましてや足は数倍のスピードで変化するのだから,動きのスピードを検出し,それにあわせてぶれ補正をするには,シャッター1回に対してその10倍以上の取り込みを行って画像処理をしなくては対応できないと思う。
カシオのように60枚/秒というデジカメのすすむむ道を模索している製品も出始めている。静止画を撮るのに動画処理の技術を導入するというのは,数年先には一般的になるのだろうか。
最新の液晶テレビも動画の補正を懸命に行っているが,補正した絵が不自然だったりノイズを伴っていたり,自然に違和感なく見ることができるようになるにはあと数年の歳月が必要なようだ。