世界はつながっている
今、中国は、世界で二番目の国。世界中にいろいろなものを輸出している。多くはアメリカ。
今、あらゆる機器には、レアアースが使われている。名前の通り使われる量は少ないが、ちょっと入ることで、そのものの性能は飛躍的に上がる。そういうものを使った電子パーツや磁石を作っているのは日本。それを買っているのが中国。中国はそれを組み立ててアメリカに売っている。
その連鎖が途切れては、みんなが困る。
今、日本に限らないが、電子部品の市場は異常な状況になっている。メーカーはフル稼働であるが、大量発注の中国向けがメインで、日本市場に商品がないという時期が頻繁に生じている。それは、メーカーの在庫を持つ代理店が、在庫を持つことを嫌がっているので、中間にバッファがなくなってしまったから。
日本は、ここ何十年かの間に、エンドユーザーに渡る製品に使われているパーツでは、世界でも有数の工場を作り、さらに、その材料を作る産業、部品自体を作る製造装置と、下支えをする産業が成熟した。その技術の蓄えは大きい。だから、世界の中でも巨大な組み立て工場EMSに納品する部品のここのパーツを作っているのは日本の工場だったりする。
液晶は韓国と中国の生産量が多いが、そこで使われる、ガラス、フィルム、液晶素材、製造装置のステッパー。ほとんどが日本からの輸出。
そう、どの部分を切っても、回らなくなる。
