グラフィックカードの未来

 パソコンで使われるマイクロプロセッサは、数年前に、3GHzを越えたころから発熱の壁にぶつかってしまっている。したがって、CPUを2個とか4つを封入して、複数の処理を同時にこなせるような対処療法で、スループットを上げるようになった。
 現在、グラフィックのICは、単純な演算を処理するユニットが、64個とか256個が内蔵されている。したがって、演算を分散して結果を集めると処理が完了するという処理には最適で、それがグラフィック処理なのだが、普通のスーパーコンピュータの処理もそれと同じことをやっている。
 グラフィックICは3Dの演算を高速化するために進化したが、Photoshopのフィルタなどは、その処理に活用できる。APPLEは、OpenCLというAPIで、2つのグラフィックICに対応する予定らしい。
 つまり、メインのCPUはそれなりの仕事をし、アプリケーションの演算に時間がかかる部分はグラフィックICに処理を投げるというのが普通に利用できるようになれば、パソコンは、もっとレスポンスが上がるに違いない。


とはいえ、レスポンスの良いパソコンが出ても、可処分所得がどんどん低下している現状では、指をくわえてみているしかないのがつらい。