ふと思った。
放送局ではEQアンプの出力をMICアンプに入れていたのだろうか。
MICアンプはゲインが高い。なので、EQアンプの出力は低い。
真空管時代にそう決めたはず。
民生用はプリアンプの入力レベルまで上げないといけない。
その差はいくらなんだろう。20dBもあるのかな。
それが何に影響があるのかと考えるに、トランジスタ非線形素子である。というかオペアンプが使い物になるまでは、すべての素子がそうである。
非線形ではあるが、入出力特性で、直線性のよい部分はある。少ない。つまり、ひずみの少ない部分は狭い。だから、いいとこどりをしようとすると、増幅率は低くならざるをえない。
なんと都合のよい話ではないか。
そして、前にも書いたけど、三洋のテレビ用のデバイスみたいに、直線性がとてもよくって、余計な容量も少なめ。
昔にはなかったデバイスだ。
もしかしたら1石で二次高調波が-60dB以下にできたら、それは素晴らしいこと。絵に描いた餅かもね。

備忘録

デジタルアンプが単電源の時、入力はバランスになっている?らしい。
バランス出力は XLR オス
同じアルバムで、SPと10インチLPを比べてSPのほうがダイナミックレンジが狭いという話をしたら、それは、SPがすり減っているのではないかという話を伺った。その対策は、

  • すり減った溝でも拾ってくれるレコード針を手に入れる。昔はあったらしい。
  • 何回も同じSPを買う

どちらも投資額が見えないので、10インチLPを複数枚入手して、そのRIAAカーブを当てはめるというのが、リーズナブルな解決方法かもしれない。12インチLPというのが、一番安上がりだけどね。



Youtubeにあるロミオとシンデレラの中でも高音質だと思うの。


本日のお仕事 4chアッテネータの組み立て

Maihak W66Cが四つ届いたので、これを固定するケース?とRCAのコネクタをとりつける。
W66Cは200ドルほどでebayで購入できた。W444staにしようかとも思ったが、電源が少なくなる方向のほうが運用が楽だしという流れで、アンバランスでも使えるW66を選んだ。
W66Cの回路を持っていないけど、たぶんEckmillerのW66と同じだと推測し、1-7,2-8が内部の抵抗体につながっているので、某氏の助言に従い、1:入力、7:出力と、片方しか使わない配線にしようと思う。7:入力、1:出力、6:アース
これは、現在の

という流れを、

に変更し、デジタル処理であるチャンネルデバイダに最大入力を与え、その出力側で音量を調整するという構成変更。


つないだ結果。miniDSPの出力インピーダンスは560Ω。しかし、600Ωのアッテネータを駆動できなかった。低音側をW444staに変えてみたが結果は同じ。基板上では出力にトランジスタで電流増幅しているように見えるが、足りていない。大きくひずんでしまう。
気分は 裏表ラバーズ




W66Cのひとつで、リボンが切れている。もう片側は途中が折りたたまれるようなかたちで、リボンが外のプラスチックとすっている。
切れているリボンははんだ付けしなおした。すっているリボンは一度はんだをはずし、指先で、癖を直し、元に戻したが、癖がとりきれない。555をガイドの内側に吹き付けてごまかした。


ファストン端子は金メッキのFTL-G。オヤイデではプラチナorロジウムのもあるが、なぜか金メッキが安くなっている。
RCAは前は50円で換えたのに、今は100円になっているの。ファストン端子にRCAの中心を直接はんだ付けし、アース部分は1mmのスズメッキ線でつないでいる。


解決方法

  • オペアンプのバッファを入れる。  また電源が必要だ
  • miniDSPをバランス型に換える。そろそろ家の中を全部バランスに変える覚悟が必要

 よく、高級オーディオやスタジオ用はバランスになっているが、ノイズ対策が理由で、一般家庭には必要ないという記述をよく見る。

  • LED電球に変えました。発振周波数は数百キロヘルツです。
  • 省エネのためにインバーターエアコンに変えました。ノイズを撒き散らしています。AMラジオが聞こえません。

とか、あなたの部屋は、ノイズにまみれている。
というのが、バランス型への移行の屁理屈。どちらも、まだ私の部屋には入っていないし。
デジタルアンプと発振周波数は LED電球と同じあたり。空間を飛んで来て、アンプに入って、混変調特性が悪ければ、オーディオ帯域にノイズはしっかり出てくる。

EQ

複雑になりつつある。。。
今現在の回路; 単電源にした。動いているが、回路的に正しいのかが分からない。

RIAA偏差は低域で少しダレルが。というか、このダレを直す方法が分からない。本質的なものか。

LTspiceにある1kHzの発振器のFFT。十分使える。

2石の出力。盛大にひずんでいるが、回路としてほどほどに多いのかが判断できていない。

オペアンプを通った後のひずみ。

2次ひずみはそこそこあるが、3次ひずみが少ないので、THDは数%台かもしれないが、ひずみ感は気にならないかもしれない。もちろん、実際に試作して測ると、数値は悪化するのだとは思うけど。


トランジスタはバイアス回路が不可欠。動作上は電圧だけが問題だけど、その前にはMMカートリッジがつながるのだから、トランジスタのベース電流の影響はどこかに現れるかもしれない。つまり、トランジスタによって、ベース電流は異なる。バイアス回路自体にわりと多めの電流を流せば、ベース電流の変化を無視できるような初段にできるかも知れない。
そいう回路上の考慮が、はたして音に現れるのか。それとも、コンデンサ自体の音がはるかに影響力があるのか。何十年も触っていれば、トランジスタの気持ちになれるかもしれない。
それに、カートリッジというのは、いちばん不確定要素の大きい発電機ときている。方式だって何種類もある。巻き数もメーカーによって大きく異なる。発電機の言わんとするところを正しく増幅してあげないといけない。

FFTを計るには、100mVとかの入力を入れないといけない。
現実はもっと低い電圧しか入ってこない。発振器の出力を3uVにすると、ひずみっぽくなってくる。

0.5uVでは正しく増幅していないことが分かる。このぐらいの電圧って、ここにコンデンサが入っているのだから、もっと複雑な波形になるのかもしれない。

カートリッジの出力が3mVである。3uVは1/1000だから-60dB。0.3uVは-80dB。そう考えると、入力に1:5ぐらいのトランスで電圧を上げたほうが正しく増幅できるような感じがする。
逆に、このあたりのローレベルの増幅を正しく波形が崩れないようにして、300mV?ほど入ってもクリップしないというのが理想のような気がしてきた。が。それは可能なんだろうか。
もしローレベルの増幅がうまくいって、全体の増幅率が足りなかったら、それは、後ろに20dB程のアンプを入れれば解決すると思う。
エミッタ抵抗値を下げていくと、ローレベルの波形が改善されることは分かったが、入力電圧が高いとクリップする。
こういうところで苦労するんだろうと思う。